今回はPS4で2020年に発売された『天穂のサクナヒメ』を、トロフィーコンプリートしたので感想と評価をレビューしていきます。
本作は稲作を育てて強くなるという、一風変わったシステムを導入した稲作和風アクションRPGです。本作をプレイすることで、私たちが普段食べている『お米』を作ることが如何に大変かを知ることができるでしょう。そして、お米を粗末にしてはいけないという気持ちが生まれるような素晴らしい作品です。
それでは、ある程度ネタバレを含みますので、何も知らない状態からプレイしたい人はご注意ください。
ゲームクリアまでのボリューム感【クリア後から全トロフィー獲得(トロコン)まで】
引用元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント PS5トロフィー画面
ゲームクリアまでのボリュームは25~30時間程度で、プラチナトロフィー獲得までで、45~50時間ほどで可能です。ほどほどのボリューム感でライトゲーマーにはちょうどよいボリュームです。
ゲーム概要
武神と豊穣神を両親に持つサクナは
家の財産を食いつぶして、
ぐうたらな生活を送っていた。ところがある日、神界に迷い込んだ人間たちを
都に侵入させてしまった上に、
主神への献上物である米の備蓄を
全て台無しにしてしまうという失態を犯す。罰として鬼が支配するヒノエ島の
調査を命じられ、サクナは人間たちと共に
泣く泣く島に渡るのであった。はたしてサクナたちの
運命やいかに……。引用元:『天穂のサクナヒメ』公式サイト
稲作で成長する『天穂のサクナヒメ』のレビュー
引用元:『天穂のサクナヒメ』公式サイト
今までなかった斬新なシステム
いまだかつて稲作体験ができるゲームがほかにあっただろうか?私の知るかぎりそんな特殊なゲームはこの『天穂のサクナヒメ』ぐらいだろう。
本作の主人公サクナヒメは、稲作で米を作ることで、ステータスが上昇し強くなっていくというシステムになっており、白米、玄米、分づき米といった米の種類によって、上昇しやすいステータスなども決まっているため、物語の進行中はある程度、サクナヒメのステータスを特化型に出来たりといった楽しみかたも出来るようになっています。
もともとぐうたらなサクナヒメが、米づくりをきっかけに、ぐうたらじゃないサクナヒメへ成長していく様は、ぐうたらな私にはなかなかの刺激でした。
サクナヒメをプレイした感想と評価
引用元:『天穂のサクナヒメ』公式サイト
昔ながらの稲作を学べる素晴らしいアクションゲーム
私たちが普段主食として食べている『米』の大切さがわかる素晴らしいゲームだと感じた。そしてその米づくりが、本作の主人公サクナヒメをレベルアップする方法というシステムが斬新で新鮮だった。
単なる米づくりが主体のゲームかとおもいきや、アクションもなかなか本格的で、武技、羽衣で上手く攻略が必要な場面も存在し、ライトゲーマーからコアゲーマーまで楽しめる作りとなっている。
サクナヒメのわがままな性格が徐々に慎ましくなっていき、最終的には勇ましい神へと変化する様は、ストーリーとしても素晴らしいゲームだった。
米づくり『田植え期』
田起こし
サクナヒメがクワで田んぼを耕すことで、稲が育ちやすい環境を整えます。石が落ちていたり耕し方が不十分だと、稲の成長が悪くなります。あらかじめ土壌に肥料を仕込むと、稲が根を張り育ちが良くなったりするなど、異常なほどリアルな田起こし工程となっています。
種籾(たねもみ)選別
レベルの高い種籾を選別する作業で、桶に沈めた種籾をかき混ぜることで悪い種籾と良い種籾を選別します。ここで、選別しすぎると収穫量が落ちてしまいますが、米の品質は逆に良くなります。選別時に塩を入れすぎると、塩害を起こしたりと非常にさじ加減が難しい工程です。
育苗
この工程は選別した種籾が苗になるまで見守る工程で、初めに厚播き、薄播きかを選択します。厚播きだと苗が育ちやすいが品質が落ちて、薄播きだと苗が育ちにくいが品質が上がるといった性質があります。個人的には序盤は厚播きにして、サクナヒメの体力上昇を狙うほうが攻略には有利かなと感じました。
田植え
育苗が終わったら、一般人にも馴染みがありそうな田植えの工程です。初めに田んぼに水を足首くらいまで張って、苗を植えていきます
植える距離が近すぎたり離れすぎたりすると、成長しにくくなったりします。何度も田植えをすることで、スキルを覚えて植える速度や植える感覚のマスが表示されるようになり、植えやすくなります。
米づくり『育成期』
水量調整
田植えが完了したら水量を調整します。天気がいい日は水量が減少していったり、雨の日は水量が上昇していきます。この工程をやると、米農家さんが如何に大変かが理解できるでしょう。
大雨が降ったら苗が水に沈んでしまいますし、水量で米の味だったり成長度合いに影響してしまいます。分けつ期後半では、水を全部抜いて『中干し』をします。
稲の成長を調整するための作業で、土を乾燥させて、土中に酸素を補給して根腐れを防止します。これをやらないと稲が病気になったり、成長しすぎたりします。
草むしり
稲とは関係のない草がたくさん生えてくるため、草むしりをする必要があります。草むしりをしないと、草に栄養を取られてしまい、稲の成長を妨げます。少し目を離すとすぐに生えてくるので、とても大変な作業となっています。
肥料
田んぼの土壌に肥料をまくことで、稲の病気や害虫の発生を抑制できます。しかし肥料をやりすぎてしまうと逆に上手くいかなかったりします。
益虫放流
カエル、タニシ、蜘蛛などを田んぼに放つことで、害虫を処理してくれます。こまめに捕まえないとなかなか取れないので大変です。
米づくり『収穫期』
稲刈り
出来上がった稲を刈る工程です。水を完全に抜いてからカマで狩っていきます。初めは遅いですが、稲刈りしていくとスキルを覚えて、徐々に刈る速度があがっていきます。
稲架掛け
湿っている稲を干す工程です。この工程時に雨が降るといつまでたっても稲が乾きません。天候に左右されてしまうが故に、難しい工程になります。
脱穀
稲の穂先から籾を取る工程で、千歯こきを使って作業します。とても地味な作業で途中で嫌になってきます。お米づくりが如何に大変なのかを噛みしめて脱穀しましょう。
籾摺り
もみ殻を取り除いて精米する工程です。やればやるほど白米に近づきます。すぐにやめれば玄米にもなるし分づき米にもなります。
横スクロールアクション
引用元:『天穂のサクナヒメ』公式サイト
2Dアクションで大暴れ
アクションに関しては、お馴染みの横スクロール型の2Dアクションです。
農業でつかう農具を武器として、サクナヒメが縦横無尽に大暴れします。とてもぐうたらしてた姫様とは思えない、連続攻撃の数々には圧倒させられます。
武技と羽衣
技力を使って、強力な武技と羽衣を使えます。移動に便利な『飛燕』や、範囲攻撃で便利な『登鯉』、かっこいい『天河』などがあります。最終的には登鯉が強すぎて、そればっか使ってましたが、いろいろな技があって使いわけると面白いです。
パリィ
タイミングよく攻撃がサクナヒメにあたる瞬間に、前か後ろに入力することでパリィができます。これにより、敵が隙だらけになるので、大技を叩きこんで大ダメージを与えることが出来ます。慣れてくると簡単に出来るので、なかなか爽快感があります。
グラフィック
引用元:『天穂のサクナヒメ』公式サイト
ほのよい癒しのグラフィック
グラフィックに関しては、リアルで美しいわけではなく、ゲームの特性上アニメ風の温かみのあるグラフィックになっている。私としてはとてもよい塩梅だと感じた。
本作で残念だった点
登場人物全般
サクナヒメのわがままぶりは、そこまで気にならなかったが、登場人物同士で喧嘩ばかりしていたことがちょっと引っ掛かった。
喧嘩はゲームだろうと良くない。せっかく温和なイメージのゲームなんだから喧嘩せずにずっと温かみのあるストーリーを作ってほしかったと感じた。
稲作と探索のバランス
稲作をして空いた時間に探索する時に、稲の状態が気になってしまったりする。稲作ばかりすると、素材がどんどんなくなってしまう。
同時に平行で進めるのが少し面倒くさいと感じた。
探索時は稲作の時間経過を止めれたら、もっと探索がのんびり出来て良かったと感じた。
まとめ
かなり斬新なシステムでまとめられた『天穂のサクナヒメ』
大人から子供まで、稲作を体験して学べるという新境地のゲームで、稲作もさることながらアクションもなかなかの本格派でやりごたえもあった。
次回作もぜひ発売してほしいと思うほどの『良作』ゲーム。
是非、プレイがまだの人は一度手に取ってやってみてほしい。