今回はPS4で2018年5月に発売された『デトロイトビカムヒューマン』(以下デトロイト)のレビューをしていきます。
『Quantic Dream』が開発した、オープンシナリオアドベンチャーゲームです。
ある程度ネタバレを含みますので、何も知らない状態からプレイしたい人はご注意ください。
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ゲームクリアまでのボリューム感【1周】
引用元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント PS5トロフィー画面
ゲームクリアまでのボリュームは一周当たり10~15時間ほどでクリアできます。
私は何度やり直しても、どうしてもついつい同じ選択をしてしまうせいで、トロコンできていませんが、かなり遊べるボリュームとなっています。(レビュー時のトロフィー69%)
評価と感想をレビュー
3人の魅力的なアンドロイド
本作には3人の魅力的なアンドロイド『コナー』『カーラ』『マーカス』がおり、初めはアンドロイドの役目を全うしていますが、人間の汚い心や危機に遭遇することによって、徐々に自我に目覚めていき葛藤するようになっていきます。
コナーは、自我を持ったアンドロイド『変異体』の暴走を止めるのを目的とした捜査官型のアンドロイドで、常に冷静沈着で、高い分析力や洞察力を持っているのが特徴。口うるさい警察官『ハンク』と共にタッグを組んで捜査をしていくこととなります。
カーラは、店頭販売で最低レベルの親父に買われてしまい散々な目にあいます。そして、その家にいた少女『アリス』を連れて逃亡しますが、最低な親父に通報されてしまい、逃亡者としてデトロイトの街をさまようことになります。アリスを守ろうと必死になるカーラは、個人的にかなり良かった。
マーカスは、有名な画家のお世話係として、有能な働きをするアンドロイドでしたが、ある事件をきっかけに自我に目覚めます。しかし、その後アンドロイドのスクラップ場に運ばれてしまいます。何とかその場から脱出したマーカスは、自我をもったアンドロイド達が自由に暮らす場所『ジェリコ』を目指します。その後、マーカス達は一体どのように人間と接していくのか考えることとなります。
選択肢によるストーリーの分岐
デトロイトで最も特徴的なのは、選択肢によるストーリーの分岐です。選択肢によってバッドエンド、ハッピーエンドとエンディングが変化します。
アンドロイドの葛藤を描いた本作ですが、プレイヤー側も選択肢を選ぶという選択で、色々な意味で葛藤することとなります。まるでプレイヤーが映画を動かしているような感覚でとても面白いと感じました。
ライトゲーマーにも易しい難易度
このゲームは特に難しいゲームではないのですが、それにも関わらず難易度選択が可能となっています。
私の妻はゲームが好きではないんですが、このデトロイトにおいては『面白い』といってプレイしてくれたんです。
もちろん一番簡単な操作難易度でしたが、妻がゲームを一緒にやってくれて楽しかったし、このデトロイトのおかげで妻のゲーム嫌いが緩和してくれたと思っています。
もし、ゲーム嫌いな彼女や妻がいたら一緒にプレイしてみてください。
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グラフィック
デトロイトはとにかく人物の描写がリアルです。ホクロ、そばかすといった肌感が出ていて本物の人間のようだと感じました。また、マーカスの肌がツルツルになった時は、テカテカのアンドロイド感が出ていて少し面白かった。
こうだったら良かったと思うところ
選択肢の制御がほしかった
本作は時間制限ありの選択肢があり、咄嗟の判断が要求される場合があります。そんな時にプレイヤーの人間性が出てしまうため、2週目、3週目であるにも関わらず、1周目と同じ選択肢を選んでしまうことが多かったのが歯がゆかったです。
2週目、3週目以降は、同じルートにならないように、一度選んだ選択肢を消せるようなモードがあったら、いろいろなストーリーが見れて良かっただろうなと思いました。
ゲーム概要
2038年、デトロイト。
人工知能やロボット工学が高度に発展を遂げた、アンドロイド産業の都。アンドロイドの登場
人間と同等以上の外見・知性を兼ね備え、様々な労働や作業を人間に代わって担うようになったアンドロイドは、社会にとって不可欠な存在となり、人類はかつてない豊かさを手に入れた。しかし、その一方で、職を奪われた人々による反アンドロイド感情が高まるなど、社会には新たなる軋轢と緊張が生まれはじめる。
そんな中、発見された奇妙な個体。
『変異体』と名付けられたそのアンドロイドたちは、あたかも自らの意思を持つかのように行動しはじめたのだった。それは、自らの意思を持つアンドロイド。
人類史上最も便利な『道具』として生み出され、ショーウィンドウに『モノ』として陳列されているアンドロイドたち。そこに生まれた『意思』や『感情』らしきものとは何なのか。
それは命か、それともモノか。
あなたは、この物語を通じて幾度となくその問いを突きつけられることになるだろう。
まとめ
本作はまるで映画を自分で操っているかのようなゲームで本当に楽しめました。普段はRPG系のゲームが好きなので、本作は合わないかと思っていましたが、全然そんなことなかったです。
本作のおかげで妻のゲーム嫌いも緩和されて、私としては万々歳でした。
『Quantic Dream』がまた違う内容でゲームを開発してくれたら、また妻とゲームが楽しめるので、次回作に期待したいです。