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【ビヨンドツーソウルズ】評価と感想をレビュー『ジョディの人生を描いた映画のような名作』

 

武士山
なるほど、本作はあの面白かったデトロイトビカムヒューマンと同じ会社が制作したゲームなのか!

確かに操作感が似ているな。ストーリー重視のゲームのようだが・・・

主人公は超能力みたいな力が使えて、それで遠隔操作的なことができるんだな!これはなかなか面白そうだ!

 

今回は2013年にPS3で発売された『 BEYOND Two Souls(ビヨンド:ツーソウルズ)』のPS4版のレビューしていきます。

本作は『デトロイトビカムヒューマン』や『HEAVY RAIN(ヘビーレイン) -心の軋むとき-』を手掛けた『クアンティックドリーム』が開発した、オープンシナリオアドベンチャーゲームです。

ある程度ネタバレを含みますので、何も知らない状態からプレイしたい人はご注意ください。

 

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ゲームクリアまでのボリューム感【1周あたり】

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引用元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント PS5トロフィー画面

ゲームクリアまでのボリュームは1周当たり10時間ほどでクリアできます。

私が1周、妻が1周の計2周遊んだところでのレビューとなります。トロフィー獲得率は37%です。

トロコンまではやっていませんが、トロコンしようとすればかなり遊べるボリュームだと思います。

 

評価と感想をレビュー

主人公ジョディの物語

本作は、『デトロイト』や『ヘビーレイン』と違い主人公が1人で、その主人公『ジョディ』を操作して物語を進めていきます。私がプレイしたPS4版では時系列にストーリーが進むモードがあったので、そちらのモードでプレイしました。

ジョディがまだ幼い頃から物語がはじまりますが、ジョディには生まれつき『エイデン』といういわば守護霊のような霊体がついており、彼女の意思で動かしたり、彼女の身に危険があった場合に助けてくれたり、標的に憑依したりといった、とんでもない能力を持っています。

この能力により、里親からは怖がられ、施設に送られるという血も涙もない仕打ちを受けます。この時に幼い彼女が父親に反抗するシーンでは、子供の純粋な恨みや悲しみが込められており、とても考えさせられるシーンだと感じました。

こうして、ジョディは政府特別施設の『ネイサン』とその助手の『コール』によって、施設内で育てられることとなります。
施設では、ジョディの『エイデン』を使った能力の研究のようなことをして、度々ネイサンとジョディは喧嘩します。それをコールが止めるといった流れです。個人的にコールが優しくジョディを見守るおじさんって感じでよかったです。

ジョディが成長し思春期になると、ネイサンも気を使ってか施設から外出させて、誕生日のパーティに参加させてくれるということもありましたが、同じ年頃の子たちにイジメのようなことをされてしまい、ジョディが暴走し、部屋中のあらゆるものが飛び交ってとんでもないことになります。

ずっと施設で暮らしてきたジョディは友達が欲しかっただけなのに、本当に悲しい結末になってしまいました。この事件をきっかけにジョディも塞ぎこんでしまいます。

その後は、エレキギターにパンクな服装を好んで、エイデンを使って施設から脱走したりと、面白いぐらい思春期の女性の葛藤が描かれています。

さらに大人になると、ジョディの超能力的な能力を見込まれ、CIAのエージェントとして訓練を受けていくこととなります。長かった髪を短髪に切り厳しい訓練を乗り越えてCIAへ入隊します。

入隊後はエイデンの能力で任務を遂行していくんですが、ジョディの能力が薄汚れた任務に利用されていることを知ったジョディは、CIAと決別し敵対することとなります。

これによりCIAから追われる身になってしまいます。逃走中はエイデンの能力をフル活用して、CIAの追っ手をボコボコにします。

その後はホームレスになったり、どっかの砂漠でミステリーハンターをしたりと、色々と波乱万丈なジョディですが、実の母親『ノラ・グレイ』に会いたい気持ちが強くなります。ここでは、CIAに入る前に施設でお世話になった『コール』が協力してくれます。ここでも、コールは優しくて人のいいおじさんで、本作の癒しキャラでした。

精神隔離病院に忍び込んで、ノラに会うことで、ジョディは自分が生まれたときの秘密を知ることになります。

その後ジョディは、CIAに捕まってしまいます。

目を覚ますと、研究所内でトップまで出世した『ネイサン』と再会することになります。ネイサンはCIAに今一度協力するようにお願いし、任務を成功すれば自由の身になれるのを条件に、任務に協力することになります。

そして最終チャプターを迎えていきます。

本作は、ジョディになりきってプレイすると没入感が凄まじく、気が付いたら最終チャプターまで進んでいます。

時系列でプレイしたからなのか、徐々に年齢を重ねて大人になっていくジョディや、久しぶりにあったコール、ネイサン、ライアンといったキャラも、しっかり年齢を重ねた顔つきに変化していく様は素晴らしかったと感じました。

 

ライトゲーマーにも比較的やさしい難易度

このゲームは『ヘビーレイン』同様に、難易度選択が可能となっています。
操作が比較的簡単なので、私の妻でもゲームを進めることが出来ましたが、ヘビーレインよりは複雑なので、少し操作が難しかったようでした。

 

武士山の妻
最後悲しかったけど、ストーリーが本当によかった。難易度が簡単で私でもプレイ出来て良かったです

 

 

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経年によるグラフィックの変化が面白い

上記でも記載しましたが、経年による顔付きの変化が素晴らしいです。子供の時、思春期、大人のジョディで顔付きが少しずつ変わっていきます。もちろん、ネイサン、コール、ライアンといったキャラも経年で顔付きが変わってます。

こうだったら良かったと思うところ

BGMの印象がない

ゲームの特性上しかたがないかもしれませんが、BGMの印象があまりなかったです。少しだけ激しい場面のストーリーもあったので、もう少しBGMでの盛り上げ要素があっても良かったんじゃないかと思いました。

 

ホームレスと砂漠

ストーリーの途中で、ホームレスと砂漠のストーリーがありますが、蛇足感が強くて除外してもよかったんじゃないかと感じました。

 

まとめ

本作は1人の女性の人生を描くストーリーで、単純に没頭しやすく面白いと感じました。ヘビーレインと比較すると操作が若干難しいと感じる部分があったため、ややライトゲーマーには難しく感じるかもしれませんが、お値段以上のニトリ感はあるので、オススメの一本となります。

デトロイトビカムヒューマンをやって面白かったと感じる人は、本作も楽しめると思いますので、一度手に取ってプレイしてみてはどうでしょうか。

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