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【ウィッチャー3 ワイルドハント】評価と感想をレビュー『デスマーチが面白い神ゲー』

 

今回はPS4で2015年に発売されて、大ヒットしたオープンワールドの金字塔ともいえる『ウィッチャー3ワイルドハント』をレビューしていきます。

この作品はのちに発売されるあらゆるゲームに、大きな影響を与えたといっても過言ではない作品です。

例えば『ホライゾンゼロドーン』も影響を受けており、よくウィッチャーと比較されているゲームです。

 

 

ホライゾンゼロドーンのレビューはこちら
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【ホライゾンゼロドーン】評価と感想をレビュー『アーロイがブサイク』なのに可愛くなる神ゲー

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それでは、ある程度ネタバレを含みますので、何も知らない状態からプレイしたい人はご注意ください。

 

ゲームクリアまでのボリューム感【クリア後から全トロフィー獲得(トロコン)まで】

Witcher3-WildHunt-trophy

引用元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント PS5トロフィー画面

ゲームクリアまでのボリュームは、サイドクエスト等を多少こなした場合100~120時間ほどで、プラチナトロフィー獲得(トロコン)までは約200時間ほどで可能です。

ダウンロードコンテンツを含めると、合計で350時間ほどで全てのトロフィー79個を獲得できる感じです。

ボリューム感としては文句なしで、金額以上に遊べる最高のコストパフォーマンスを誇っています。

 

ゲーム概要

この世界にはモンスターと戦うために数多の試練を乗り越えた『ウィッチャー』と呼ばれる者たちがいる。その中に伝説と謳われる男がいた。

リヴィアのゲラルト。またの名を”白狼”。

王殺しの汚名を返上し、政治的な駆け引きから解放されたゲラルトは、北方諸国とニルフガード帝国が雌雄を決する大戦を行うさなか、行方不明になったかつての恋人イェネファーと養女シリを探す旅に出る。

一歩ごとに迫る、ワイルドハントの気配を感じながら。

引用元:ウィッチャー3 ワイルドハント 公式サイト

とにかく衝撃しかなかった『神ゲー』ウィッチャーの感想と評価をレビュー

Witcher3-WildHunt-griffin

引用元:ウィッチャー3 ワイルドハント 公式サイト

オープンワールドの面白さを最大限まで昇華させたヤバい作品

本作は日本人があまり好まないと言われていた『オープンワールドゲーム』を最高レベルまで昇華させたゲームです。

私はもともと、『オブリビオン』『フォールアウトシリーズ』『スカイリム』と比較的オープンワールドゲームを好んでプレイしてきたんですが、このウィッチャー3においては段違い、いや桁違いのゲームでした。

始めは近所のゲーム屋でウィッチャー3を見つけたところから始まりました。

『なんだこのおっさんのパッケージは?うーん、フォールアウト4が出るまでのつなぎでちょっとやってみるか』

みたいな軽い感じでこのウィッチャー3に手を出したんですが、これがとんでもなかった、パッケージがダサいなって馬鹿にしていた自分が恥ずかしくなるレベル。つなぎとかいう生半可なゲームじゃなくて、カルピスを原液で飲むぐらい高濃度でとんでもないゲームだった。

私は『なんじゃこりゃ』って独り言をいいながら、ゲラルトがウィッチャーの感覚で推理しながら『ロイヤルグリフィンか・・』とか言っているのを見て終始ニヤニヤが止まりませんでした。

物語が始まって間もないにも関わらず、『神ゲー確定』とか独り言がでるレベルでやばかった。過去にいろいろなオープンワールドのゲームをやってきた人ほど、感覚的にこのゲームのヤバさを肌で感じ取るだろう。

逆にあまりゲームをやっていないライトゲーマーには、最初はよく分からなくてつまらないと感じるかもしれないが・・とにかく面白いという表現より『ヤバい』という表現がしっくりくるゲームです。

2015年にこれほどのゲームを世に送り出した制作会社には感謝しかないです。

 

ゲラルトの渋さ

どんどん好きになっていくダンディな白狼

最初は何このおっさんって感じだった、本作の主人公『ゲラルト』ですが、とにかく渋くてかっこいいです。時間の流れとともに髭などが伸びていき、髭もじゃのおじさんに変身するので、おしゃれに敏感なゲラルトは散髪したり髭を整えたりします。

常に冷静沈着でウィッチャーの感覚で足跡、匂いなどを見極めたり、たまに冗談をいったりお茶目な一面もあります。色男でいろんな女性にちょっかいを出すゲラルトですが、選択を誤ると上手くいかないこともあります。このゲームはゲラルトほどの男でも『女心は分からない』という思いが込められた作品です。

 

重厚感のあるストーリー

Witcher3-WildHunt-story

引用元:ウィッチャー3 ワイルドハント 公式サイト

選択をせまられるゲラルト

本作の魅力はストーリーが凄まじいほどに奥深いことです。主人公ゲラルトの選択肢によって、対象が幸せになったり不幸になったりして、最終的にはエンディングすら分岐するというこだわりを見せます。

1つ1つのクエストに、それぞれちゃんとした人間模様を描いた物語があり、冷徹なゲラルトや優しいゲラルトになりきって攻略していくのが、ウィッチャー3の醍醐味と言えるでしょう。

 

日本語ローカライズが神業でストーリーを引き立たせる

本作の日本語ローカライズに関しては、ウィッチャーの人気に大きく影響しているほどの『神の御業』です。

スパイク・チュンソフトには相当優秀な人材がいるのでしょう・・これほどの物量のゲームを、まるで日本のゲームかのようにローカライズされていたことが、本作を人気作にしたことは言うまでもないでしょう。

本作をやったあとに、その他の洋ゲー『フォールアウトシリーズ』や『アウターワールド』なんてやろうものなら、日本語がめちゃくちゃ過ぎて笑えるレベルです。

 

非現実な世界なのにリアルすぎる戦闘

Witcher3-WildHunt-Battle

引用元:ウィッチャー3 ワイルドハント 公式サイト

油断したらやられる 相手は怪物です

本作の主人公ゲラルトは凄腕のウィッチャーという設定となっていますが、油断するとその辺の野犬の群れにもやられてしまいます。ウィッチャーが強いといっても、普通の人間を特殊な霊薬で変異させただけですから、あくまでもベースは普通の人間です。

銀の剣、鋼の剣、印(魔法)、霊薬などを駆使して、モンスターや盗賊と戦います。動きも普通の人間をベースにしたスピードなので、素早くよけたり素早く斬りつけたりできません。

でも、私はこんなリアルな動きをして、油断するとすぐにやられてしまうゲラルトが好きでした。あくまでも相手は怪物ですので、一撃くらったら普通はやられます。

でもゲラルトなら1撃くらいなら持ちこたえてくれるんです、しかも印(魔法)が使えて、アクスィとかでグリフィンを海に落として一撃で撃破したりと・・むしろ強すぎて笑えます。

 

能力のカスタマイズ

特化による色々な楽しみ方

本作のゲラルトの能力はいろいろな表情を見せます。剣術特化なら近距離で猪突猛進に斬りこんでいくし、印特化なら遠距離からチクチクしたり燃やしたり、錬金術特化にして霊薬をレッドブルみたいに飲んてドーピングしたりと、いろいろなゲラルトで楽しむこのができます。

 

カードゲーム

グウェント

本作にはなかなか戦略的で頭脳を使うカードゲーム『グウェント』があります。各地で買ったり拾ったりしながらカードを集めていくんですが、ゲラルトの収集癖もなかなか厄介なものです。

頭脳を使うゲームとは言ってみたものの、何だかんだで強いカードでごり押しすれば、全て収集可能でした。ミニゲームとはいってもなかなか面白かったです。

 

DLCがやばい

ボリュームがやばい

DLCである『無情なる心』と『血塗られた美酒』の2つですが、ボリュームもさることながらクオリティがヤバすぎる。ウィッチャーをやるなら、全部込みでやることを考えた方がよいでしょう。血塗られた美酒からは、新しいアビリティ『変異』が追加され、新しいゲラルトになれるでしょう。

 

耳にのこるBGM

いつの間にか口ずさんでしまうBGM

本作のゲームボリュームは物凄いレベルなんですが、なんとBGMまでもが素晴らしいの一言。壮大な世界感にあった迫力のあるBGMで脱帽するしかないレベル。各シーンごとに雰囲気のあったBGMが流れており、これにより没入感があがっているのは間違いないです。

 

どれも絶賛ばかりのウィッチャー3ワイルドハントですが、個人的にイマイチだった点も紹介します。

 

荷物制限

コレクターには残念

わたしは装備あつめ大好き人間なので、これには手を焼きました。すぐにゲラルトの持ち物がMAXになってしまうせいで、拾ったアイテムを捨てたり、倉庫にぶち込んだりするんですが・・

UIが悪いのか動きが遅くなるのがとても残念でした。アップデートで多少は改善されたかと思いますが、初期の頃はひどかった。

 

まとめ

オープンワールドアクションRPG『ウィッチャー3ワイルドハント』

2015年に発売されてあらゆるゲームに影響を与えた金字塔的なゲームで

まさに『神ゲー』です。

軽く500時間は遊べるであろうゲームの密度。そして物語に引き込むローカライズ、BGM、ゲラルトの渋くてかっこいい立ち振る舞いと、それに伴うストーリーの変化。どれをとっても最強クラスのゲームです。

ウィッチャー3をプレイできる環境の人には、ぜひ手に取ってもらいたい作品です。古いからという理由でやらないのはもったいないです。

 

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